2008年4月13日日曜日

youku映像証言「羅生門」&伊丹万作「映画と癩の問題」



 黒澤映画のすばらしい脚本家 橋本忍が「羅生門を生んだ影の男」伊丹万作(伊丹十三の親父)の思い出を中心に語るインタビュー→黒澤組スタッフ「羅生門」を回想する 聞き手はスクリプター野上照代




羅生門(1950年) まだ見てない方はこちら 原作 



黒澤明で自分が三つ選ぶなら「用心棒」「椿三十郎」「七人の侍











 伊丹万作、といえば映画論も面白い→青空文庫 おすすめは「映画と癩の問題」 ハンセン病がどちらかといえば身近なトピックではなくなった現代にも、固有名詞を入れ替えるだけで、この批評は響くと思う

いったい癩はどこにあるのだ。決してそれは瀬戸内海の美しい小さい島にあるのではない。それは疑いもなく諸君の隣りにあるのだ。遠い国のできごとを見るようなつもりで映画を見て泣いてなんぞいられるわけのものではないのだ。
 我々は個人の運命としての癩をどうすることもできない。ただ、もう偉大なるその暗黒的性格に、圧倒されるばかりである。それは客観的にはいかなる意味で も救いがない。そうしてこのようにいかなる意味でも救いのないものは所詮芸術の対象として適当なものとは考えにくいのである。「映画と癩の問題」より