天才と狂人の間―島田清次郎の生涯 (河出文庫)
posted with amazlet at 09.11.02
杉森 久英
河出書房新社
売り上げランキング: 29853
河出書房新社
売り上げランキング: 29853
評伝の大物杉森久英の出世作 今読んでる 奇人島田清次郎の伝記 中二病や押尾語録、ああいう大言壮語がポピュラーになったのは多分大正時代 島田はその先駆けと思っています
小中学校では神童といわれていたこともあり、島田はこの頃から自分のことを天才だと信じるようになる。ノートには「清次郎よ、汝は帝王者である。全世界は汝の前に慴伏するであろう!」「人類の征服者、島田清次郎を見よ!」などと書きつけていた。 |
精神界の帝王 島田清次郎 on the Net
青空文庫 島田清次郎
杉森でおすすめは「昭和の怪物たち」
宇宙の帝王といえば岩野泡鳴
岩野泡鳴は北海中学に出向いて五百人の生徒の前で演説をした。彼の話は自ら伊藤博文の死からはじまった。わが国の将来の戦争と発展の根本性質を彼は論じ、欧米諸国の偽文明を排し、実力を尊ぶ野蛮主義が必要であることを語った。また彼は、伊藤博文を批評して、その野蛮主義を押し通す勇気が足らなかった、とした。そして彼は結論として、生々、強烈、威力、悲痛、自己中心の刹那主義の思想を語った。それが二時間も続いた。 |
伊藤整の名著 日本文壇史〈11〉自然主義の勃興期より 価値破壊と英雄主義の興隆期 明治末期から大正時代はアツい若者跋扈の時代
泡鳴は演説ばっかしてたイメージあるね いつだったか 散歩の途中で急にムラムラしてきて、たまらず近所の中学校にあがりこみ体育館に生徒を召集 そのまま数時間演説したって話 あんまり面白いんで嘘だと思うけど
日本文壇史〈11〉自然主義の勃興期 (講談社文芸文庫)
posted with amazlet at 09.11.02
伊藤 整
講談社
売り上げランキング: 523443
講談社
売り上げランキング: 523443
おすすめ度の平均:
明治40年の文壇青空文庫 岩野泡鳴