現代思想の困った人たち
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小浜 逸郎
王国社
売り上げランキング: 780514
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おすすめ度の平均:
小浜のエッセンスが凝縮した「批評芸」愉快な本
読んだ本 「オウムと全共闘」以降 吉本隆明論の前哨戦
内容は産経抄教育論の芹沢俊介と「思想なんかいらない」の勢古浩爾批判
オウムでけちがついた吉本隆明を跡目弟子筋がかばおうとしてかばえない、という話
しかし吉本隆明ってどこらへんが凄いのかわからない 読者の世代が限られるのか
不必要に難解な文か、単に陳腐な物言いか そのどちらかしか印象にない
入門ガイドみたいなのあったら知りたい
小浜のおすすめは「オウムと全共闘」
以下抜書き
「たとえば「子供は根源的にイノセンスだ」というア・プリオリな断定や、「子供を生んだことそのものが子供に対する親の暴力だ」という脅迫や、「一切を肯定してやれ」といった至上命法は、人々が歩んでいる迷いや焦燥そのものに寄り添っているのではなく、現実の諸条件への配慮のために要するエネルギーを費やすことを億劫がって、ただ安直な岸辺に停泊してしまったことを証し立てている。 |
こういう阿呆な物言いをマに受けちゃうとどうなるか、というと
「96年、左翼系出版社に長年勤めてきた東大出の父親が、中学生の息子の家庭内暴力に耐えかねて息子を金属バットで殴殺した。この父親は自身、セラピストでもあったが、自分の足元に火がついたときには、他のカウンセラーに頼らざるをえなかった。 |
昔なつかし「積み木くずし」でもあった無抵抗主義
あそこもドラマでブレイクのち、スキャンダルぼろぼろ出てきて大変だったね
殺すより殴り返したほうがマシ 殴られて黙ってれば事態は悪化する
フツーの人付き合いにおきかえて考えりゃわかると思うんだけどな